米沢お宝便プロジェクト オンラインショップ

メンバー紹介

米沢織

齋藤英助さん
齋英織物(有)代表取締役

 米沢藩9代藩主上杉鷹山が米沢織を産業として確立した後、今日まで市の基幹産業として発展してきました。

 米沢織の特徴は、織る前に糸を染める先染絹織物で、染料は紅花など自然の植物が主流です。四季折々、変化にとんだ米沢の風土の中、春はうこぎ染めや剪定されたさくらんぼの枝染め、夏は藍染め、秋は栗の実を取り出した後のいが染め、冬は特に染め付がいいといわれている紅花染めなど、季節ごとにいろいろな植物を利用して糸染めが行われます。

 その繊細な色合いには、化学染料では出し得ない独特の柔らかさがあり、優雅な米沢織に仕上げられます。

原方刺し子

遠藤きよ子さん
刺し子工房「創匠庵」主宰

 米沢には、昔から刺し子を施した「花ぞうきん」とよばれる雑巾があります。これは400年前、米沢30万石に減移封された上杉家とともに移り住んだ下級武士原方衆の妻たちが、玄関の敷物として作ったのが始まりといわれています。その美しさは雑巾のイメージとはほど遠く、もはや工芸品といっても過言ではありません。突然貧しくなった下級武士の妻たちが、それでも士族であることのプライドを守るために、懐刀を針に持ち替え作り上げたのが「花ぞうきん」です。米沢市在住の遠藤きよ子さんは、この女性の心意気と貴重な技術を次世代に伝えるために、原方刺し子を工芸品として復活させました。アメリカやヨーロッパなどでもワークショップを開催しています。

米沢焼

水野哲さん・水野かをりさん
米沢焼 鳴洲窯

 9代藩主上杉鷹山が米沢藩の財政立て直し策として興した「成島焼」。相馬焼の技法を学び、後に相良(さがら)人形の祖となった相良清左衛門と、藩士の立岩善五郎が指揮して、天明元年(1781年)始めたといわれています。明治時代に廃窯になりましたが、陶芸作家水野哲氏が萩、唐津、上野のそれぞれの味を加味し「米沢焼」として復活させた焼物です。黒・白・青色の釉薬をかけて焼く、どっしりとした温かみのある風合いが特徴です。

米沢刺繍(日本刺繍)

中嶋朱実さん
米沢刺繍 繍房朱

 日本刺繍の歴史は古く、5世紀ごろに仏教と共に大陸から伝えられたのが始まりと言われています。その後、時代と共に、それまでは殆ど信仰のための繍仏に使われていた刺繍が衣類の装飾に多用されるようになると、日本独自の技法が次々と創作されていきました。現在使われている技法の殆どが、そうやって桃山時代から江戸時代の職人たちの手によって完成されていったものです。

 日本刺繍作家中嶋朱実氏は、紅花染などの草木染の糸を使って米沢ならではの作品を創作しています。

槐(えんじゅ)の木工芸

佐藤健一さん
幸林工芸

 昔から、幸せの木・厄除けの木として知られるエンジュ(槐)は、材質が硬く成長も遅い事から、とても貴重な木として知られています。この槐(えんじゅ)にこだわりロクロや彫刻刀で削り、塗装には用途に合わせ漆・オイル仕上げ・ウレタン塗装で仕上げ、美しいエンジュ(槐)の木目を生かした製品を制作しています。

 こけしの木地職人だった先代が、茶道具を始めとする日用品の制作を始め、現在は親子二代で製品作りに励んでいます。

啓翁桜

後藤仁さん
(株)田んぼ花の里李山

 啓翁桜は、山形の気象条件をうまく利用した促成栽培で、12月下旬から3月の真冬に開花する桜です。桜は秋になって気温が下がると休眠に入りますが、休眠中に一定の低温にあたると開花の準備が整い、気温が上がる春を待ちます。この時期を見計らい、枝を切り出しハウスに入れて加温します。そうすることで桜は春が来たと勘違いして、真冬に美しい花を咲かせるのです。

地酒

小嶋淳子さん
(株)小嶋総本店

 米沢には四つの酒蔵があります。その中でも最古の酒蔵が、慶長2年(1597年)創業、清酒「東光」の醸造元小嶋総本店です。酒造りにかける姿勢と常に新しいことにチャレンジし続ける情熱が造り上げるお酒は、評価が高く国内外で多くの賞を受賞しています。

米沢お宝便プロジェクト
〒992-0119 山形県米沢市アルカディア1丁目808-18 地域産業支援センター内 TEL.080-5737-5646